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悪いヤツほど出世する【要約・書評】ジェフリー・フェファー

どうも、なおです。

近年リーダーシップについてたくさんの議論がおこなわれています。

  • 部下を完璧に指示したほうが良い
  • 後ろから見守るリーダーこそが一流
  • リーダーには人間性が必須

しかし自分の職場や周りの人の様子を見てみると素晴らしいリーダーといわれる人はほとんどいないのではないでしょうか。

そこで今回は「リーダーシップ論のウソ」を暴き、どのようなリーダーが出世するのかを解説している本を紹介します。

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本の要約・ポイント

本書のポイントはリーダーシップ論が流行っているわりにはリーダーとして成功している人が少ないと疑問を投げかけていることです。

  • 誠実さ
  • 思いやり
  • 協調性

近年のリーダーシップ論ではこのような人間性が大切にされているのですが、実際には出世している人の多くは人間性に欠けた悪いヤツなのです。

そこで本書では、つぎのようなことを解説しています。

  • リーダー教育はなぜ失敗しているのか
  • 良いリーダーの象徴である謙虚さや誠実さ、思いやりなどを持つリーダーはなぜ少ないのか
  • 出世している人にはどのような特徴があるのか

本書のタイトルは「悪いヤツほど出世する」ですが決して悪い人になれと言っているのではなく、

出世している悪いヤツからも学べることもある

このようなスタンスで書かれているので安心してください。

そして評価されやすい人の特徴がわかるのであなたの出世や昇進に役立つでしょう。

人間性を育むリーダー教育は失敗しており、出世している人の多くは悪いヤツ

能力と評判は一致しない

私は本書を読んで、自分の能力と出世に関わる評価は別物だと感じました。

もちろん部下を信じ、手柄を独り占めせず、謙虚なリーダーは優秀です。

しかし控えめなリーダーはもっと自分をアピールしないと評価されないのです。

なお
なお
どうやら人知れず努力することは能力はアップできても頑張りとしては認められないようですね。

なので思いやりや協調性、誠実性があるリーダーは出世する機会があっても謙遜したり、他の人にチャンスを譲ったりするので出世は難しいのです。

それに比べ、部下の成果を自分の成果にしたり、仲間を蹴落としたりするリーダーは自分に実力がなくても評価されてしまうのです。

とても理不尽な世の中ですがどうやらこれが現実のようです。

なお
なお
考えてみれば私の周りも全然良い上司はいませんし、一般的な社長も傲慢というイメージがあったり不祥事をよくニュースで見かけますね。

また、私が大学生のときに就職活動していて感じたのですが、基本的にほとんどの人は自分の経歴や能力を誇張します。

なので、みんなズルしている中で正直なことを言ってしまうのは残念ながら損なのです。

それに面接官側も話を盛ってくるとあらかじめ考えているで就職活動も正直者はバカをみるという感じでした。

社会の入り口でさえ悪いヤツほど評価されるのですから一般的な職場でも悪いヤツが出世するのは当然のことなのかもしれません。

良いリーダーは謙遜したりチャンスを他人に譲ったりするので評価されにくい

会社や上司をむやみに信用すると損をするかも

これまで説明してきた通り残念ながら現実は理想の社会からかけ離れ、悪いヤツがたくさん存在しています。

なのでむやみに上司や会社を信頼すると後々裏切られるかもしれません。

  • 長年一生懸命働いているのに全く評価されない
  • やりがい搾取をし、社員を使い捨てにする
  • 上司に自分の手柄を全部取られる

このように努力や善いおこないをする人は必ず報われるとは限りません。

自分の身は自分で守りましょう。

とはいえあなたが働いている会社では超人徳がある経営者で部署内のリーダーもものすごくいい人なのかもしれません。

しかし、統計的にはそのようなケースはまれで良いリーダーは少数派なのです。

なので、もしいま自分の働いている環境が恵まれているのなら感謝しましょう。

会社はいつあなたを裏切るかわからないので自分の身は自分で守ろう!

現実から目を背けないことが大切

本書を読んでいると現実から目を背けず、向き合わなければいけないことを感じさせてくれます。

理想を追い求めることももちろん大切ですが、事実も知っておけなければ、いつまでたっても理想に追いつけなかったり悪い人の餌食になりかねません。

これは職場だけなく、人間関係などあらゆることにもかかわってきます。

なお
なお
何事も事実にもとづいたアプローチが大切ですね!

リーダーシップ論に関しては本書では次のように述べられています。

リーダシップについてよく耳にする教えの大半は、事実ではなく期待に、データではなく願望に、科学ではなく信仰に基づいている

悪いヤツほど出世する p.2,3

なので私たちもこれを教訓にしっかりと正しいデータを集め、事実に基づいた行動をするべきなのではないでしょうか。

理想ばかりに目を向けるのではなく、事実に基づいたアプローチも大切

おわりに 本書を読めば評価を高める方法がわかります

いかがだったでしょうか。

本書はいかに流行りのリーダーシップ論が実社会に通用しないかを教えてくれます。

悪いヤツほど出世する世の中で彼らが評価される方法を利用するのも私はアリだと思います。

しかし、理想のリーダー像ばかり追い求めていても成功から遠ざかってしまうので事実をしっかりと知る勇気も大切です。

ということで今回は以上になります。

それでは、また!