どうも、なおです。
今回紹介する本は「失敗の本質」という本の解説書になります。
「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ
著 鈴木博毅
ダイヤモンド社
失敗の本質は戦争時の日本軍の敗因を分析しているのですが、それがいまの日本の組織の失敗パターンと非常に似ているのです。
なので、日本人特有の失敗のパターンを学び、自分の所属している組織に生かすことができるようになっています。
それでは、どういう内容なのか、さっそく見ていきましょう。
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この本を読んでほしい人はこんな人
- 失敗パターンを学び、成功につなげたい人
- 組織をまとめる立場にいる人
- 日本の政治のリーダーシップに不安を感じている人
この本を読んでできるようになること
- 典型的な失敗パターンに気づき、失敗から抜け出せる
- ルールに従うのではなく、新しいルールをつくれる人になれる
- 組織運営者としての正しい振る舞い方がわかる
本の紹介・要約
この本は冒頭でも紹介しましたが、原著「失敗の本質」の解説本になっています。
そこで、失敗の本質から学べる敗因は次の7つだと言います。
- 戦略があいまい
- ゲームのルールの変化に弱い
- 新しいルールをつくることができず、イノベーションを起こせない
- 過去の成功体験を引きずる
- 組織のトップが現場をうまく活用できない
- リーダーが正確な情報を手に入れようとしない
- 集団の空気や雰囲気に抵抗できない
一部、自分なりの表現で書きましたが、これらが日本人の敗因の特徴だと述べられています。
そして、これらの情報をもとに、どのような考え方や行動をとれば良いのかを他の国の成功例と比較しながら解説している本になります。
また、図やまとめなどが使われているので、非常に理解しやすい本になっています。
有事の事態に弱い日本
この本を読んで、私が感じたことはメディアや他の本でも言われているのですが、私たちは変化にとても弱いことです。
平和なときはいまのままで良いのですが、有事の事態では極端に弱くなってしまいます。
その典型的な例は、コロナウイルスでしょう。
先ほど紹介した失敗パターンを見てみると見事に当てはまっています。
- いまの政策が感染を抑えたいのか、経済を回したいのかよくわからない
- 医療現場と政治家の言っていることが違い過ぎる
このように失敗パターンに入っていることがわかります。
オリンピックも経済を目的とするなら外国人もバンバン入れて、感染終息が目的なら完全に無観客にするべきでしょう。
ですが、今回のオリンピックも結局はどうしたかったのかよくわからなかったですね。
感染者は少ないものの、他の国と比べると柔軟に対応できていないと私は思います。
さらに、うまく対応できてないのに感染が抑えられると、
このような成功体験を引きずりそうで心配です。
次はウイルスなのか自然災害が来るのかはわかりませんが、何かは確実にやってくるので学んでほしいものですね。
会社にも当てはまる
先ほどは日本の政治の話についてでしたが、失敗の本質を見ていると会社などの身近な組織にも当てはまっているのではないでしょうか。
- 本社の人が私たち現場のことを何も考えていない
- 上司が言ったことに口出しできない
このようなことをよく耳にしますが、危険な状況ですね。
ただ、部下が上司に直接言っても、そういう人は絶対に聞く耳を持ってくれません。
なぜならそういう人は正しい情報を得ようと思っていないからです。正しい情報を得ようとしている人なら、そもそもこんな状況になることはないでしょう。
なので、変わりたくないと思っている人を変えることは至難の業です。
どうすれば頭のお堅い人を説得できるようになるのかを考えてみても、まったく解決方法がわかりません。
何も言わず、この本をプレゼントして、改心してくれるのを遠くから見守ることしかできないのでしょうか。
ただ、その場の空気に流されることも日本人の特徴なので、周りにいる人の考えを少しずつ変えて、全体の雰囲気を変えるというのも一つのアイデアですね。
かなり時間がかかりそうですが、やってみる価値はありそうです。
まとめ いまだからこそ読みたい一冊
いかがだったでしょうか。
- 戦略があいまい
- ゲームのルールの変化に弱い
- 新しいルールをつくることができず、イノベーションを起こせない
- 過去の成功体験を引きずる
- 組織のトップが現場をうまく活用できない
- リーダーが正確な情報を手に入れようとしない
- 集団の空気や雰囲気に抵抗できない
この本は戦争の敗因から分析しているのですが、現代にもかなり当てはまっていて驚きでした。
「いい加減、そろそろ学べよ!」という感じなのですが、なかなか難しいんでしょうね。
そして現代は変化が激しい時代と言われていて、コロナウイルスによりさらに変化が加速していると言われています。
なので、より一層本書で述べられている失敗に陥る可能性が高くなりそうなので、ぜひこの機会に一読してみるのはいかがでしょうか。
今回は以上になります。
それでは、また!
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原著、失敗の本質はこちらになります。