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世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか【要約・書評】

どうも、なおです。

今回紹介する本は、「美意識」についてです。

本のタイトル

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」

著 山口周

光文社新書

そもそも「美意識ってどういうこと?」と思うかもしれないですが、ここでは「アート的な考え方」とイメージすると理解がしやすくなると思います。

それでは、どのような内容なのか、さっそく見ていきましょう。

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この本を読んでほしい人はこんな人

  • 革新的なアイデアが生み出せずに困っている人
  • 「芸術的な思考ってビジネスにも必要なの?」と思う人
  • ビジネスのトレンドを把握したい人

この本を読んでできること

  • 「直感」と「感性」の大切さが理解できる
  • 美意識を鍛えることができる
  • 消費者のニーズに応えることができるようになる

本の紹介・要約

本書のポイントは、世界のエリートたちは美意識を鍛えていることです。

なぜなら、分析や論理、理性というサイエンス的な思考では、うまくいかなくなってきたからです。

具体的にこのことについて、本書では次のようにまとめられています。

  1. 論理的・理性的な情報処理スキルの限界が露呈しつつある
  2. 世界中の市場が「自己実現的消費」へと向かいつつある
  3. システムの変化にルールの制定が追い付かない状況が発生している

どういうことか簡単に説明しますと、1つ目は、サイエンスの力を使えば、ほとんどの人が同じ点数をとれるので差別化ができなくなってきているということです。

科学の条件として再現性があるのですが、再現性があるとみんなが同じようにできるようになるからですね。

2つ目は、現代では良いものをつくれば必ずヒットするのではなく、ブランドのストーリーや世界観の方が大切になってきているということです。

なお
なお
たしかに性能は同じだとブランド選ぶことが多いね!

それに性能が劣っていたとしても高いお金を払うこともありますね。

そして、3つ目は法律的にやっていいことはなんでもやっていいわけではないということです。

「倫理的にどうなの?」となるとブランドのストーリーや世界観に傷がつきますし、短期的にはうまくいっても長期的には成功できないでしょう。

このように論理だけではどうにもならないことを適切に判断するために美意識を鍛え、「直感」や「感性」を育む必要があるのです。

なお
なお
直感か~

では、どのように美意識を鍛えるのかということについてですが、本書では、絵画を見たり、文学や哲学、詩を読むことが大切だと述べられています。

しかし、ただ見るだけでなく、時代背景や実際に自分はどう感じたかなども考える必要があると言います。

以上が本書の簡単な紹介になります。

  • 論理だけでは限界がある
  • 論理ではどうにもならないときに直感や感性が武器になる

不合理を受け入れよう

この本を読んで、不合理さをどれだけ受け入れるかが大切だと感じました。

昔はモノ自体がなかったので、新しいものや良いものをつくると売れまくっていたのですが、いまはモノであふれているのでそういう状況ではなくなりました。

そこで、本書で述べられているように自己実現的消費を私たちは求めているんですね。

私たち人間は、必ずしも合理的な行動をとらないので、論理的な思考でもうまくいかないことがあります。

というかかなり不合理なことをしていると思います。

なお
なお
私たちは誘惑に弱いよね~

ちなみに私もよく誘惑に負けて、寝る前にお菓子を食べるなど自分にとってとるべきではない行動をよくしてしまいます。

健康を目指しているのにもかかわらず、寝る前にお菓子を食べるのは合理的な行動ではありません。

しかし、限度はありますが、不合理さが人間の良いところだったりします。感情がないと人生はおもしろくないですからね。

それに完全に合理的になれば機械と同じになってしまいます。

なので、人間は感情的に合理的でない行動を起こすものだと理解しておいた方が良さそうです。

「論理的に絶対これはいける!」と思っていてもうまくいかなかったり、逆に「なんでこれが⁉」というものがうまくいったりします。

私もTwitterなどで発信をしていて、何気ない一言にかなりの「いいね」がつくときがあります。

う~ん。なんとも不思議ですよね。

なお
なお
だいたい作り込んだものはうまくいかないです(笑)

でも、これが意外とおもしろかったりします。

そう考えると、よく直感でうまくいっている気もして、直感や感性の大切を実感します。

まあ、うまくいったことだけ覚えていて、うまくいかなかったことは忘れているだけだと思うのですがね。

人間は合理的でない生き物

アート作品に触れてみよう!

では、どのように直感や感性を鍛えるかなんですが、アートや哲学に触れることが大切だと本書では述べられていました。

しかし私の場合、哲学は好きなのですが、美術館はあまり楽しめないタイプの人間なのです。

それに本もよく読むのですが文学作品はほとんど読みません。

なお
なお
感性を鍛えるぞ~!

本書を読んで、美意識の大切さを実感し、私には美意識はなさそうなことがわかったので、さっそく行動を起こしてみようと思います。

まずは「近所の美術館に一回だけ行ってみる」「図書館で文学作品を借りてみる」ことからスタートですね。

みなさんの中にも「仕事が忙しくて時間とれないんだよな~」と感じている方がいるのかもしれませんがスキルアップの機会だと思い、挑戦してみませんか。

アートに触れ感性を鍛えよう!

まとめ 美意識を鍛えよう!

いかがだったでしょうか。

本書を読んで、いまのビジネスにも直感や感性が大切であることがわかりました。

いままでは、直接仕事に関わってくるスキルや能力の鍛え方といったような本しか読んでこなかったので、新しい考え方が身につきました。

ですが、資格などとは違い、直感や感性は点数化できず曖昧なので、わかりにくいし鍛えにくいと思います。

しかし、だからこそ周りの人と差をつけられるのかもしれません。

なので、本書が気になったらぜひ読んでみてください。

今回は以上になります。

それでは、また!

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