書評一覧

友達の数は何人?【要約・書評】ダンバー数とつながりの進化心理学

どうも、なおです。

誰もが友達の数は何人が良いのかと疑問を思ったことがあるでしょう。

そこで、本書はその答えを導いてくれる1冊になります。

本のタイトル

友達の数は何人? ダンバー数とつながりの進化心理学

著 ロビン・ダンバー

訳 藤井留美

インターシフト出版

あなたはこのようなこと思ったことありませんか?

  • 友達って結局何人必要なの?
  • 友達は多ければ多いほど良いものなの?
  • SNSでの友達作りは実際のところどうなの?

本書ではそのような悩みを解決します。

それでは、さっそく見ていきましょう。

おすすめ読書サービス

月額980円で200万冊以上が読み放題のkindle unlimitedというサービスを使うとコスパよく読書ができます。

初月無料でいつでも解約可能ですのでぜひ試してみてください。

kindle unlimitedはこちら

文章が苦手な人は初月無料の聴き放題サービスのAudibleがおすすめです。

Audibleはこちら

本の紹介・要約

本書のおもしろいポイントは人とのつながりを脳の進化の観点から解説しているです。

このつながりというのは友人や集団、異性関係や家族などさまざまなものにあたります。

そこで著者はダンバー数という概念を用いつつ、説明しています。

なお
なお
ダンバー数?

ダンバー数に関しては後程詳しく説明しますが、簡単に説明すると人間関係を保てる人数には限界があるのです。

そして親密になれる人数は5人と言われています。

また、本書は進化心理学という学問の本で全体を通して一見難しいそうな感じがしますが、全然そんなことありませんでした。

むしろ「へ~、そうなんだ」という知識やニヤニヤしてしまう部分もあり、とても読みやすくなっています。

なお
なお
しかも著者の文章はユーモアたっぷり!

それに男女関係のところでは進化心理学的にこういう理由があって美男美女がモテるみたいなことがあって普通におもしろかったです。

進化心理学と聞くと難しいそうな学問に聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。

進化の過程で人間はどのような思考や選択をするようになったのかが理解できるようになるので心理学に興味がある人にはおすすめの分野です。

なお
なお
人の心を進化の観点から解き明かそうとする学問だね!

そのままですが、進化心理学=進化学×心理学みたいなイメージですね。

それでは、次にもう少し具体的に本書の内容を見ていきましょう。

学問では友達になれる数は決まっている!

ダンバー数とは?

先ほどダンバー数というものが出てきました。

これっていったい何なのでしょうか?

解説しますとダンバー数とは、一人の人間がつながりを持てる人数の限界は150人までという1つの単位です。

さらにこの150人の中でもただの知り合いレベルから親友レベルのつながりがあると思います。

そこで、本当に大切なつながりは5人、その次に仲の良い友人レベルが15人、ただの知り合いが50人、顔見知りが150人と深い関係を結べる人数はどんどん少なくなっています。

なお
なお
よく見ると3の倍数になっているね!

そうなんです。このネットワークの強さは3の倍数になっていると著者は述べています。

これがダンバー数です。

みなさんはどうですか?

たしかに言われてみれば本当に仲の良い人間関係は5人くらいではないのでしょうか?

  • つながりを持てる人数は150人まで
  • その中でも親密な関係を保てるのは5人

友達は多ければ良いというものではない!

本書を読んで私は少し勇気が出ました。

というのもSNSや周りの友人を見ていると「みんな友達多すぎじゃない?」と思うことがあるからです。

ですが、この本を読んでそういう人たちは一見、友達は多そうですが一人ひとりのつながりはそんなに強くないんだなと言う風に思えるようになりました。

まあ、普通に考えれば100人単位で親友になるなんて無理な話ですからね。

なお
なお
時間がいくらあっても足りないよ!

なので、本当に大切な人と深く関わるだけでも十分すぎるくらいです。

そう思うとSNSなどのフォロワーや友達競争なんてどうでも良くなりますね。

他人の友達の多さにはまどわされないようにしよう!

集団も150人が限界

先ほどダンバー数は150人としか関われないとありますがこれは集団にも当てはまります。

会社を運営していてもだいたい150人規模くらいで壁にぶち当たるみたいです。

それは150人を超えると一人ひとりとコミュニケーションをとることが難しくなるからです。

このことに関しては本書だけでなく、名著サピエンス全史でも述べられていました。

そこで、サピエンス全史では150人以上をまとめるためには虚構、つまり神話や宗教を利用する必要があったと言います。

ちなみにサピエンス全史は人類の進化を虚構を用いて解説しています。なかなかボリュームのある本ですが興味のある方は一読してみてください。

話を戻しますが、そう考えると会社の企業理念や目標って社員をまとめるために大切ですよね。

なお
なお
企業理念の大切さが少しわかったかも!

ただ、こういうことを考えている経営者の方は少人数だと思うんですけどね。

組織にもダンバー数が当てはまる

まとめ 人は大人数とはつながりを持てない

いかがだったでしょうか。

本書はダンバー数を用いていろんなつながりについて解説していくのですが、今回はその導入となるダンバー数を紹介しました。

ダンバー数は人とのつながりは150人まで保てて親密な関係を保てるのは5人までというものでしたね。

本書を読んで友達は量ではないんだと感じることができたので個人的には学ぶことが多かったです。

SNSで友達の多さをアピールしてくる人は無視して自分にとって大切な人との関係を深めましょうね!

ということで今回は以上になります。

それでは、また!

関連記事

幸福の資本論では友人関係の1つの最適解を紹介しています。

幸福の資本論【要約・書評】橘玲幸福の「資本」論 著者橘玲の書評・要約です。私たちは金融資産と稼ぐ力、人とのつながりという3つの資本を持っています。 これら3つの資本をどのように分配して自分にとって幸せな人生を目指すのかという人生戦略を立てることができます。...