どうも、なおです。
あなたは自分のことを賢い人間だと思っていますか?
それとも自分のことをバカな人間だと思っていますか?
今回紹介する「バカと無知 人間、この不都合な生きもの」ではバカの問題点をわかりやすく指摘しています。
バカとは何なのか?そして人間とはバカな生きものなのか、さっそく見ていきましょう。
バカと無知 人間、この不都合な生きもの
著 橘玲
新潮新書
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本のあらすじ・ポイント
本書のポイントはバカは自分のことをバカだとは気づいていないことです。
なので、バカは自分のことを実際によりも高く見積もって生きています。
反対に賢い人は自分の実力を隠したりするケースが多いみたいです。
これは進化の過程で、バカはバカのままだと生存が難しくなるので、自分の能力を高く見せようとし、
能力がある人はその能力がバレると主にバカたちから蹴落とされる立場にあるのであえて実力を隠す傾向にあるという諸説があります。
つまり、愚者は騒ぎ、賢者は黙るということですね。
そして現代ではSNSが発展し、陰謀論が次々にバズることによって、良くない方向に進んでしまう可能性があるのです。
では、バカを脱却するにはどうすれば良いのかというのが本書の内容になります。
さらに、
- マウンティング
- 差別や偏見
- 人間の記憶
上記のような話題にも踏み込み、とても好奇心をそそるような展開になっていました。
読んでみてハッとつい自分がバカであることに気づいたりといろんな気づきがありますので気になった方はぜひ読んでみてくださいね。
バカと無知は違う
バカという定義は自分をバカだと気づいていないということでわかったけど無知って何なの?と思った人も多いでしょう。
なので、ここでは無知について少し深堀りしていきます。
無知とはそのままでですが知らない、わからないということです。
「それってただのバカじゃね?」と思うかもしれませんが本書のバカの定義とは違います。
バカは自分のことを正しく理解できないという定義なら、賢い人でも無知であることは成り立ちます。
というか、すべてを知っているなんていないので、すべての人は多くの分野において無知ということになります。
ここで重要なのは賢い人たちは何について無知なのかを理解しているということです。
つまりバカは自分が無知であるということにも気がつけません。
自分が無知だと気づいていない→自分にはわからないことはない→最強になったと勘違いする
無知だと気づかないとこんなサイクルに陥ってしまうかもしれません。
なので、バカを脱却するには、
- 自分に素直になる
- わからないことを認める
- そこから学ぶ
このような謙虚な姿勢が重要になってくるのではないでしょうか?
もちろん、自分の非というか落ち度というか、間違いを素直に認め、受けとめることには精神的なダメージを受けることになります。
すぐに、そして完ぺきに思考を切り替えるのには少々無理があります。
なので、バカの意味を頭の片隅に入れ、自分の言動に気をつけてみるという機会をつくるくらいから始めてみると良いかもしれませんね。
バカは自分のことを過大評価すること、無知はものごとを知らないこと
SNSと民主主義は相性が悪い⁉
私は本書を読んでいて、テクノロジーの発展と民主主義の相性は悪いのではないかと感じました。
規模的にひとつの企業が国家を上回っているほど強大化したということもありますが、それよりもSNSに危険がはらんでいる気がします。
バカな人間の割合は昔から変わっていないと仮定しても、SNSによって一人ひとりの発言は強くなっています。
それに本書でいう、バカな人が騒ぎ、賢い人が黙るのであれば、SNSは魔の巣窟と化します。
さらにほかの国のことは知りませんが日本のメディアではSNSで話題になったことをそのままニュースにするケースがよくあります。
なので、ひとつの思想や発言がまたたく間に大多数の人に知れ渡り、それが多数派の意見のように見えてしまいます。
コロナの各国の初期の対応では民主主義の先進国ほど苦労し、中国のようなトップダウンの国家のほうがうまく対処できていました。
ただ、いまの中国はゼロコロナ対策によってかなり失速しているように見えますが…
なので、このSNSで少数派の意見が強くなってしまったということは現代の民主主義に新たな課題を与えているような気がしますね。
まあ、それをうまくやっていただくのは政治家の腕の見せ所なので期待ですね!
SNSは過激な話題のほうが注目を集めやすく、それが多数派の意見に見えるようになってしまう
まとめ 無知に気づいて謙虚になろう!
いかがだったでしょうか。
私を含め、本書を読めば自分がバカであることにハッと気づき、自分を変えたいと思う人もいるかと思います。
私たち一人ひとりがこのバカの壁を乗り越え、行動を少しづつ変えていけば、きっと社会全体も良い方向に変わっていくはずです。
なので、本書を読んで兜の緒を締めていただき、日々の言動に注意を払っていきたいものですね。
ということで今回は以上になります。
それでは、また!
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