どうも、なおです。
成功者にはたくさんの特徴があります。
- やる気
- 才能・能力
- チャンスをつかむ力
さらに今回紹介する本は「与える」ことも成功要因だと説明しています。
本書を読むことで、いかにギバー(与える人)が成功するかがわかります。
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代
著 アダム・グラント
監訳 楠木建
三笠書房
本の紹介・要約
本書のポイントは下記の3点です。
- 人間の思考と行動として「ギバー」「テイカー」「マッチャー」に分類できる
- 一番の成功者はギバー、しかし失敗者もギバー
- 成功するギバーには他者志向性がある
それでは1つずつ詳しく見ていきましょう。
人間は3つのタイプに分けられる
本書では私たちの思考と行動パターンを次の3つに分類しています。
- ギバー(与える人)
- テイカー(受け取る人)
- マッチャー(バランスを取る人)
ギバー(与える人)
ギバーとは受け取る以上に与えようとする人のことです。
相手の利益を最優先に考え、自分のことを後回しにしています。
テイカー(受け取る人)
テイカーとは人に与える以上に受け取ろうとする人です。
相手の利益よりも自分の利益を最優先に考えています。
ただ、テイカーだからといってまったく相手に与えないわけではありません。
相手に与えることもありますが、それ以上の見返りを求めていたりと最終的に自分の利益になるように計算して人に与えることもあります。
マッチャー(バランスを取る人)
マッチャーはギバーとテイカーの中間で与えてもらった分だけ受け取る、あるいは受け取った分だけ返そうとするタイプです。
みなさんがgive-and-takeと聞いて思い浮かべるのはマッチャーのような人だと思います。
本書によると実際にビジネスシーンでもほとんどの人がマッチャーだと言います。
しかし、「あの人は一生マッチャーだ」ということはなく、これら3タイプを私たちは時と場合によって使い分けていることが多いようです。
それでは次のこの3タイプのうち成功者にはどのタイプが多いのかを見ていきましょう。
成功者にギバーが多いが失敗者にもギバーが多い
あなたはこの3タイプの特徴を聞いてどのタイプが一番成功していそうだと思いますか?
このように思い方が多いと思います。
もちろんその回答は正解ですが、1つ注意点があります。それは、
そこで「成功するギバーと失敗するギバーの違いは何?」ということが本書のメインテーマなのです。
普通のビジネス書では「与える人が勝つ!」という内容で終わりますが、本書は、
- ギバーが成功する要因と失敗する要因
- 成功型のギバーになる方法
これらのことをかなり具体的に説明しています。
では、成功するギバーと失敗するギバーの違いは何かと言いますと、
ということになります。
それではどういうことなのか見ていきましょう。
自分の利益を考えているギバーは成功し、相手の利益しか考えていないギバーは失敗する
成功するギバーには他者志向性がある
自分の利益を考えず、相手の利益を優先するギバーのことを自己犠牲型ギバーと言います。
反対に、相手の利益だけでなく、自分を含めた全体の利益を考えるギバーのことを他者志向性型ギバーと言います。
2人で10万円を稼いだ時に相手に6万円渡す
2人で稼いだ10万円をもっと増やそうと考え、全体の取り分を大きくしようとする
自己犠牲型のギバーはテイカーの餌食になってしまうことが多いのです。
テイカーにとってめちゃくちゃ都合の良い存在なので、うまいように使われて成功できないのです。
世の中すべての人がギバーなら自己犠牲型でも良いのですが、自分の利益を最優先する人がいる限り自己犠牲型のギバーは成功できません。
反対に、他者志向性のギバーは分配をどうするのかではなく全体の利益を増やそうと考えるので、結果的に全員の取り分が増えるのです。
この違いが成功と失敗を分ける要因になります。
ここで重要なのは、相手の利益と自分の利益は両立することが可能で、相手だけに勝たせるのではなく、両方勝つようにすることもできるということです。
私にはこのような発想は一切なかったので、ワンランクアップしたような感じになりました。
みなさんもただ相手に与えるだけでなく、
このように考えてみてください。
成功するギバーは相手だけなく全体の利益を考える
まとめ 他者志向性を持って成功するギバーになろう!
いかがだったでしょうか。
ここまで読んで、「私はテイカーだから人生終わりなのか…」と思う方もいるかもしれません。
しかし、私たちはシチュエーションによってギバー・テイカー・マッチャーを使い分けますし、ギバーになろうとすることもできるのです。
なので、あなたもただ相手に与えるだけのギバーではなく、全体の利益を考える他者志向性型のギバーになれるのであきらめないでください。
もっと具体的な内容が知りたいと思った方はぜひ本書を一度読んでみてくださいね。
ということで今回は以上になります。
それでは、また!