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ORIGINALS(オリジナルズ)【要約・書評】アダム・グラント

どうも、なおです。

近年は「個の時代」と言われ、個人の実力が社会に求められるようになっていきました。

起業や副業、兼業はもはやブームと言えるくらいです。

しかし、このようなことに挑戦する上で次のような不安がつきまといます。

  • リスクを冒すことが心配
  • 自分には他人以上の独創的な考えがない
  • 新しい挑戦をすることにおいて、最適なタイミングはあるのか?

そこで、今回紹介する本はこのような疑問に応え、誰もが人と違うことで成功する方法を教えてくれます。

著者のアダムグラントさんはペンシルベニア大学ウォートン校で史上最年少で終身教授になった、まさにオリジナルな人です。

なお
なお
また、前著「ギブアンドテイク」も世界的に大ヒットしています。

https://nao-daradaradiary.com/2021/10/13/give-and-take-2/

本書を読んで、自分のオリジナリティを活かす方法や成功率を上げる方法などを実際の研究を通して学ぶことができました。

それではどのような内容なのか、さっそく見ていきましょう。

本の紹介・要約

本書のポイントは次の3点です。

  • オリジナルな人はリスク回避型が多い
  • 創造性は質より量から生まれる
  • すぐに行動よりも最適なタイミングを待つことが大切

それではこの3つのポイントについて1つずつ深堀していきます。

オリジナルな人はリスク回避型が多い

みなさんは成功した実業家の人たちはガンガンリスクを取って行動しているというイメージを持っていませんか?

しかし、本書によるとリスクを好まず、アイデアの実現可能性に疑問を持っている人たちの方が生き残っている確率が高いと言います。

リスクが嫌いな人の方が成功しやすい大きな要因として、

別の分野で安定性があるからこそ、オリジナリティを発揮することできる

たとえば、サラリーマンの人が独立を考えているとします。

そこで、次の2つの選択肢が考えられます。

  1. 会社をやめ、起業する
  2. 副業から始める

この場合だと副業から始めるという選択肢の方が生き残る可能性が高いのです。

いきなり独立すると、売上が安定するまで、金銭的な不安を抱えることになります。

しかし、副業だと本業で一定の収入は確保できるので、安心して副業に挑戦し続けられるのです。

なお
なお
不安がつきまとうとまともに集中して仕事ができなくなることが多いので、結果が出にくくなる可能性もあります。

オリジナルな人はこのようにリスクを分散して、挑戦をしているのです。

オリジナルな人はリスクを分散させ、他の分野で安定を確保している

創造性は質より量から生まれる

多くの人は自分には創造性があまりなく、新しいアイデアなんて思いつけないと思っています。

しかし、著者によると普通の人でも独創的なアイデアを出すことはできると述べています。

そこで私たちは独創的なアイデアを出せていないと感じてしまう理由として、アイデアの量が足らないと指摘しています。

なお
なお
ピカソやエジソンといった作品や発明で大成功した人でも多くの失敗作のうえに成功が成り立っているのです。

どれだけ有名な作家や発明家でも大成功している時期には多くの名の知れ渡っていない作品が作られていることが多いのです。

なので、私たちもまずは数を打つ必要があります。

ただ、仕事の会議やミーティングを振り返るとわかるように、

アイデアの絞り込みにも注意が必要

せっかく良いアイデアを出せてもボツなったり、役職の高い人の意見に従ってしまうなどさまざまな障壁があります。

そこで大切なのが自信を持って発言・行動することです。

オリジナルなことをしようとすると必ず否定批判をくらいます。

なお
なお
出る杭は打たれるというヤツですね!

しかし、成功する人は批判されることを恐れないのです。

なので、まずは自分の思いついたことを「なんとなくダメそうだから」という理由でボツにせず、発言・発信してみることから始めてみると良いでしょう。

良いアイデアは多くのアイデアのうえに成り立っている。

すぐに行動よりも最適なタイミングを待つ

多くの自己啓発本や成功者は、

思い立ったらすぐに行動!とりあえず何も考えずにまずは実践だ!

このように言っているケースが非常に多いと思います。

しかし本書によると、先延ばしも重要で、その理由として次の3つが考えられています。

  1. とにかく無謀
  2. 先延ばしが創造性を高める
  3. 先行者は不利な点が多い

1つ目はオリジナルな人はリスクを好まないことから当然のことでしょう。

2つ目に先延ばしが創造性を高めることについて、アイデアは一度寝かせて熟成させたほうが良いのです。

すぐに答えを出してしまうよりギリギリまで頭の片隅において考え続けたほうが新しい発想や新しいパターンなどを生み出しやすくなります。

なお
なお
私も仕事とまったく関係ないことをしているときに新しいアイデアを思いつくことがよくあります。お風呂に入ったり家事をしているときにアイデアが浮かぶことが多いような気がします。

3つ目に先行者は後発組に比べて不利な点が多いのです。

周りを見渡せば、斬新なアイデアを思い付いた会社がトップを牛耳っているように見えますが、それはほんの一部なのです。

ほとんどの成功者は先行者のモデルを分析し、改良することによって多く利益を上げています。

なお
なお
それにすでに開拓された道を進む方が時間も大きく節約することができます。

このように適切なタイミングを待つということにはメリットがたくさんあります。

あなたも与えられた課題にすぐに取り組むのではなく、一度目だけ通して締め切りギリギリまで寝かしてみると先延ばしの大切さがわかるかもしれませんよ。

多くのオリジナルな人は先延ばしをすることで良いアイデアを生み出している

まとめ 人と違うことを恐れなくなる一冊

いかがだったでしょうか。

本書を読むことで、誰もが独創性を発揮できると思えるようになります。

ただの自己啓発本ではなく、具体的な行動や思考法を解説しているので、自分の生活にも応用することができます。

ぜひ新しいことに挑戦する際は、本書を読んで少しでも成功率を高めることの参考にしてください。

ということで今回は以上になります。

それでは、また!

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