どうも、なおです。
今回は「新しい階級闘争」という本をご紹介します。
階級と聞くと「江戸時代の農民とか武士のこと?」と思うかもしれません。
階級のイメージとしてはそれで合っているのですが、現代にも労働者と経営者(資本家)などの階級が存在しています。
日常生活であまり階級とか身分とかは意識することはないので難しく思うかもしれません。
しかし、アメリカでは労働者と経営者との二極化が進み、経営者側にパワーが集中しているという問題があります。
本書では日本についてはほぼ触れられていませんが、日本も同じような問題になりつつある、というか、もうなっています。
対岸の火事ではないということで、私たちも階級の二極化への対策を考えていかなくてはなりません。
ということでまずは本書はどのような内容になっているのか、さっそく見ていきましょう。
新しい階級闘争 大都市エリートから民主主義を守る
著 マイケル・リンド
訳 寺下滝朗
監訳 施 光恒
東洋経済新報社
本のあらすじ・ポイント
本書のポイントは冒頭でも述べたように、経営者と労働者の分断が大きくなっているということです。
イメージとしては都会に住むイケイケのビジネスマンとそれ以外の労働者との間に力の差が生まれているという感じですね。
昔は労働組合やその地域の政党の力も強く、一般的な労働者はある程度守られていたんですが、いまはそうではありません。
さらにアメリカのトップ企業は国に干渉できるほどの力を持つようになりました。
それによって分断が超でかくなって大多数派の労働者には不利になってきたよねというのが本書の簡単な内容です。
本書は海外の本なので、日本については解説で触れられていたくらいで本編ではほとんどないのですが、決して私たちに無関係ではありません。
ということで今回はそこをもう少し深堀していきます。
日本も格差が大きくなっている
日本もこの新しい階級闘争と無関係ではありません。
経営者めっちゃ儲けてるのに私たちの給料が低いと騒がれていますが、これもひとつの例だと考えられますね。
日本人の性格上ってのもあるかもしれませんが、給与の交渉やストライキもほとんどありません。
さらに政治では社会保険料の値上げや増税ムードで大多数派である一般庶民にはかなり風向きが悪くなっています。
残された道は転職のみ!と考えるかもしれませんが、全員が全員うまくいくわけではありません。
う~ん。やっぱり日本も無関係な話ではありませんよね。
労働者側がもっと団結して抵抗や交渉しなければいけないのですが、そんな感じもまったくありません。
ちなみに海外では移民も多くいるので、さらに団結することが難しくなっているみたいです。
まあ、経営者や与党から国民が一致団結しないほうが抵抗してこないので都合は良いことでしょう。
なので、他人任せにしても良くなることはなさそうですね。
そうは言っても自分一人で何かできるわけないとがんじがらめになってあきらめている人も多いでしょう。
そういうことを変えてくれるようなイベントが起こってくれないとさらに分断が加速されそうですが、いまのところなさそうですね。
う~ん。やっぱり日本はオワコンなのか、
みなさんはどう思いますか?
まとめ エリートからどうやって一般市民を守るのか
いかがだったでしょうか。
本書の内容はけっこう○○主義や○○派など難しい用語が出てくるのですが、なんとなく本書が言いたいことのイメージはできたでしょうか。
日本も日本で現在進行形で分断の拡大が進んでいますか、どうやって私たちは自分の身を守ればいいのでしょうか。
あまり、このようなことはメディアなどでは議論されていないイメージがあり、とても勉強になりました。
ちょっと内容は難しいですが、ぜひ興味を持った方は本書にトライしてみてください!
ということで今回は以上になります。
それでは、また!