どうも、なおです。
今回紹介する本は、「哲学」に関する本です。
史上最強の哲学入門
著 飲茶
マガジン・マガジン出版
「哲学を楽しく学べる方法はないのかな?」
こう思ったことありませんか?
私は学校の授業をはじめ、いろいろな哲学書を読んできました。
そこで、本書が一番おもしろく、楽しく哲学の基礎知識を学ぶことができましたので、今回紹介させていただきます。
それでは、どのような内容なのか、さっそく見ていきましょう。
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本の紹介・要約
著者の飲茶さんはマンガ「バキ」の熱烈な大ファンで、本書にもバキのテイストをふんだんに反映しています。
バキとは、最強を求める世界の格闘家同士が戦うストーリーのマンガなのですが、本書もそれにちなんで、「より強い論を求め、知を戦わせてきた男たちの情熱の物語」というコンセプトで書かれています。
なので、硬い文章ではないので、文章がおもしろくてわかりやすくなっています。
そしてなんと、本の表紙はバキの作者の板垣さんが担当。かなりのバキ愛が伝わってきます。
次に本書の具体的な内容なのですが、「真理の真理」「国家の真理」「神様の真理」「存在の真理」という章でわかれており、それぞれのテーマ別でどの哲学者が何を言ったのかが理解できます。
本書ではソクラテスやニーチェなど32人の有名な哲学者たちが紹介させていました。
ただ、本書はブッダなど東洋の思想家は一切出てこないので注意が必要です。
東洋の思想については続編として1冊にまとめられているので、東洋の哲学が知りたいという方はそちらをお読みください。
以上が簡単な紹介になります。
年代順ではなくテーマ別で哲学を楽しく学べます!
とにかくおもしろく、わかりやすい!
本書を読んだ私の感想は、冒頭でも述べたのですが、とにかくおもしろい、わかりやすいにつきます。
もちろん文章の書き方もわかりやすいのですが、私が感じた重要なポイントは思想ごとに章が分けられていることです。
どういうことかと言いますと、普通の教科書や参考書ではそれぞれの時代や国で有名な哲学者が紀元前から順番に紹介されていることが多いのですが、本書は違います。
本書は人間の真理や国家、神様についてなど思想のテーマごとに哲学者を紹介しているので、それぞれの思想のつながりや違いが非常にわかりやすくなっています。
つまり、哲学者を時代や国でジャンル分けをしているのではなく、思想のテーマでジャンル分けをしているということです。
なので、どの哲学者が何を言いたかったのかがようやく理解できるようになりました。
ちなみに高校生のときの得意科目だったんですけどね。改めて理解が深まりました。
高校の授業は哲学者の名前とおおまかな思想、哲学者の著書を覚えるくらいだったので、実際に何を考えていたのかまでは詳しく知りませんでした。
学校の授業もこのようにおもしろ楽しく解説してほしいものです。
それでは、実際に思想のテーマごとに分かれているとはどういうことなのかもう少し詳しく紹介します。
哲学を勉強していた人にも新しい発見があります!
真理の真理
では、具体例として、本書の第1章を軽く紹介します。
真理の真理とは、「絶対的な真理は本当にあるのか」という議論なんですが、古代ギリシャの時代にプロタゴラスという人がいました。
プロタゴラスは「人によって真理は違う」という相対主義の思想を持っていました。
しかし、同時代にソクラテスは「絶対的な真理がある」と考え、真理を追い求めていました。
次に、本書では紀元前から一気に1500年代にまで飛んで、デカルトという哲学者を紹介しています。
デカルトは「我思う、ゆえに我あり」という名言で有名なのですが、デカルトは
「何が絶対なのかわからないけどそのことについて考えている自分は絶対であり真理だよね」
と考えます。
しかし、その後「そもそも自分って何だよ?」という哲学者が現れるといったようにその後も議論が続いていきます。
かなり簡単な説明になってしまいましたが、このように絶対的な真理を追い求める哲学者たちが順番に紹介されていきます。
このような説明だと哲学者が何を言いたかったのかが整理しやすく頭に入ってきやすいと思います。
1つごとのテーマについてじっくり解説されています
まとめ 哲学を学びたいならまずはこの一冊!
いかがだったでしょうか。
実際のおもしろさというのは読んでみないとわからないと思うのですが、これから哲学を学び始めたい人にはぜひ読んでほしいですね。
もちろん私みたいに少し哲学をかじっている人でも新しい発見がたくさんあります。
最近、哲学を学ぶことは重要だとよく言われるので、一度哲学を学んでみるのも良いのかもしれません。
ということで今回は以上になります。
最後に哲学とは関係ないのですが、マンガ「バキ」もおすすめです。さりげなく私もマンガとアニメを楽しんでおります。
ネットフリックスでアニメの新作も今後配信されるのでそちらも楽しみです。
ぜひバキも興味があれば読んでみてください!
それでは、また!