こんにちは、なおです。
今回紹介する本は「スマホ」に関する本になります。
スマホ脳
著 アンデシュ・ハンセン
訳 久山葉子
新潮新書
「スマホにはどのような副作用があるのか?」
「スマホを使いすぎることなく適切な距離を取るにはどうすれば良いか?」
このような疑問を持ったことありませんか。
私もついついスマホを使い過ぎてしまいます。
スマホにはどのようなデメリットがあるのか、さっそく見ていきましょう。
本の書評・要約
本書はタイトルの雰囲気でもわかる通り「スマホ最高!」というものではなく「スマホの使い過ぎは良くないよね」と警鐘を鳴らす内容になっています。
そして本書のポイントは、人間の脳の発達がデジタルデバイスの発展に追いついていないことでさまざまな不調を起こすことです。
スマホの利用時間が長い人はそうでない人に比べて鬱のリスクが高いことや注意力が減り衝動的になることが明らかにされています。
また、スマホを長時間利用することで、座りすぎによる運動不足やブルーライトや夜更かしによる睡眠不足のリスクも高くなっています。
そこで、著者は睡眠を優先し、身体をよく動かし、社会的な関係を作り、適度なストレスに自分をさらし、スマホの利用を制限することが大切だと述べています。
スマホの使い過ぎにより体調不良が起こる
リアルな人間関係が重要
私はこの本を読んで、スマホの使い過ぎによる睡眠不足や運動不足になることは理解できました。
しかし、SNSなどがあるので「社会的な人間関係は満たされるから心は健康になるんじゃない?」と思ってしまいました。
ところが本書によるとフェイスブックなどのSNSの利用時間が増えると幸福度は下がると述べられています。
友人との連絡にSNSを使うのは便利なのですが、タイムラインを見すぎると良くないみたいです。
基本的にタイムラインに投稿されているのは充実している内容や見た目盛り盛りの写真だったりするので、嫉妬してしまうみたいです。
暇なときにSNSを使うのにそんなところで充実アピールされたら「何やってんだろ、私…」と傷ついてしまうのも納得できます。
それに積極的にSNSで交流している人よりもタイムラインを見るだけの人の方が影響を受けやすいそうです。
なので、基本的にSNSは情報発信だけにとどめておいた方が良さそうですね。
しかし、発信には「いいね中毒」という問題があるのでご注意を!
いいね中毒とはSNSのいいねボタンが多くつくことに強い快感を感じてしまうことです。
こうなるといいねという承認要求を得るためにSNS中毒になってしまうので適切な距離をとった方が良さそうですね。
SNSの使い過ぎは幸福度を下げる
スマホの利用時間は減らせるのか
本書を読んで、デジタル社会に私たちの脳が適応できていないということがわかりました。
では、デジタル社会から脱却したほうが良いのでしょうか。
私は難しいと思いますし、その必要はないと思います。
せっかくデジタルデバイスで暮らしが豊かになったので、わざわざそれを捨てるのはもったいないですし、適切に利用すればさらに充実した生活を送れるはずです。
それに著者もスマホの利用を制限したほうが良いとは述べていましたが、スマホを捨てろなんてことは言っていません。
ただ、スマホの利用時間を制限するのは難しいですよね。
私の場合、最近ずっと見続けていたニュースアプリは削除したのですがそれが限界でした。
YouTubeを見たいしSNSも見たい、そしてネットサーフィンもしたいということで完全にデジタル断食することは私にとってかなり難しいのです。
ですが、作業中にスマホを使わないことは私にもできます。
普通にスマホを隠したりすれば集中したいときには作業に集中できるので、あくまでも切り替えが大事なのではないでしょうか。
スマホを使いたいときには使いまくる、そして集中したいときは使わないといった両立が大切だと思います。
ただ、集中したいときもスマホのことが頭から離れられないということもあるのでそういう人は何かしらの工夫は必要だと思います。
私は本書で大切だとされている、リアルな社会的交流や運動、睡眠を確保できるのならその時間以外については「別にデジタルデバイスを使いまくっても良いんじゃない?」というスタンスをとっています。
あなたはどう思いますか?
スマホと適切な距離を取ろう!
おわりに スマホ利用は自分にあった距離感で!
スマホを長時間使っているとだいたい時間を無駄にしたという罪悪感を覚えてしまいます。
ですが、運動したり、早く寝たり、友人といっしょにいるときは充実感を感じます。
みなさんの中にも同じように感じている人は多いのではないでしょうか。
しかし、理解できたとしてもスマホから逃げられないのが難しいところです。
わかっているのに行動できない。
これはスマホだけに限らずよくあることなので自分を責めずにちょっとずつ変わっていけば良いと思います。
スマホの利用時間を少しでも減らして、幸福度を少しでも良いので上げていきましょう!
今回は以上になります。
それでは、また!
関連記事
デジタルデバイスだけでなくいまと昔の進化のミスマッチでさまざまな体調不良が起こることはこちらの本でも紹介されています。