どうも、なおです!
今回紹介する本は「資本主義」についてです。
ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す
著者 山口周
プレジデント社
戦争が終わった後、私たちは経済を急速に成長させてきました。
そして、ある程度成熟してきた現在、新しい方向にシフトする必要があると言います。
その方向性がサブタイトルにある「ヒューマニティ」です。
では、いったいどのような内容なのか、さっそく見ていきましょう。
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この本を読んでほしい人はこんな人
- 「国の成長率が低くなっているけど大丈夫?」と思っている人
- 資本主義をハックして自分の目の前の世界を変えたい人
- 日々の仕事につまらなさや退屈を感じている人
この本を読んでできること
- 人間性に根差した働き方ができるようになる
- 将来だけではなく、”いま”も豊かに生きることができる
- 経済成長だけでなく、社会や文化にも焦点を当てることができる
本の紹介・要約
この本のポイントは、現在の日本は物質的な豊かさを十分に実現できているということです。
そこで、著者は私たちに課せられた仕事として次のように述べています。
この世界を「安全で便利で快適な(だけの)世界」から「真に豊かで生きるに値する社会」へと変成させていくことにあります。
ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す p.13
つまり、物質的にはもう十分豊かなんだから、今後は精神的な豊かさを実現しようということですね。
そこで、それを実現するためには、合理性ではなく、感情などといった人間性を重視してこれまでに解決できなかった問題に取り組むことが大切です。
そのためには、私たち一人ひとりが考え方を変えることはもちろんのことですが、教育や福祉などといった社会の構造をアップデートしていく必要があると言います。
以上が本書の紹介になります。
感情や人間性を重視する時代に変化した!
若い人はビジネスの未来がわかっている?
私がこの本を読んで感じたことは、行動できているかできていないかは別として、若い人たちは精神的に充実させることを目的としている人が多いような気がしたことです。
実際に就職活動をしていて、仕事に求めることとして昔は給料や待遇を重視している人が多かったのに対して、いまはやりがいや社会貢献を求めている人が多いという話をよく耳にしました。
そう思うと、時代の変化に合わせて思考もある程度変化しているのではないのかなと思います。
それは本音なのかはどうかはわからないのですが、全体の雰囲気としてこの本で説明させている方向に向かいつつあるのは良いことですね。
ただ、やはり命を守るために働くことと充実した生活を実現するために働くことでは、必要な心構えがだいぶ変わってくると思うので、そこをもう少し詳しく掘り下げたいと思います。
若者はお金よりも大切にしていることが多い
自分のやりたいことを見つけなければいけない
高度経済成長中では、洗濯機や冷蔵庫はもともとなかったので、作れば作っただけ売れますし、働くことによって物質的な豊かさが手に入れることができました。
そして、生活水準が上がったことで、精神的な豊かさも手に入れることができていたのではないかと思います。
そうなると、生まれたころから物質的に豊かな私たちは、戦略を変えなければいけません。
そのためには、よく言われていることですが、自分のやりたいことを明確にすることがやはり大切になってきます。
これが私たちの課題ですね。
たとえ豊かさのステージが上がったとしても、残念ながら悩みは尽きそうにないですね。
課題を解決しても新しい課題がやってくる、つらいと思うこともありますが、それが人生の生きがいなのかもしれません。
「何のために働くのか」「自分はどのようになりたいのか」など定期的に振り返ったほうが良さそうです。
「なぜお金を稼ぎたいのか」
この質問に関してはあいまいな人が多い印象があります。
「とりあえずいっぱい稼ぎたい」とか「将来が不安だから稼ぎたい」などですね。しかし、このような思考にはまると、本書で言う「無限の成長」に陥ってしまいそうです。
たしかにお金はたくさんほしいですが、無限の成長を求めると死ぬ前に一番お金持ち状態になって、「もっとお金を使っておけば良かった」と後悔して人生が終了するなんてこともありえます。
なので、本書でも述べられていましたが、将来だけでなく、いまも豊かに生きることは大切です。
考えるために頭をたくさん使わないといけませんが、じっくり考えたい課題ですね。
やりたいことを明確化して精神的豊かさを充実させよう!
まとめ 心の豊かさも大切に!
本書は、成長し続けるという資本主義経済に待ったをかける内容でした。
「もう十分成長してるから次の段階に行こうよ」というのは言われてみればそうなんですが、なかなか思いつかないことですね。
ただ、「資本主義を壊せ!」ということではなく、人間性によって資本主義をハックするということで私はすごくおもしろく感じました。
みんさんはどう思いますか?
これからは合理性だけでなく、感情も重視していきたいですね。
今回は以上になります。
それでは、また!
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