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安いニッポン「価格」が示す停滞 【要約・書評】

どうも、なおです。

今回紹介するのは「経済」に関する本になります。

みなさんは日本が安くなっていると聞いてどう思いますか?

経済大国である日本がそんなことになっているなんて信じられないと思うかもしれません。

そこで本書を読むことで次のポイントを理解することができ、日本の真実を知ることができます。

  1. 日本の物価レベルがわかる
  2. 他国と比べた日本の経済状況を分析できる
  3. 今後の日本の経済動向を読める
本のタイトル

安いニッポン「価格」が示す停滞

著 中藤 玲

日経プレミアシリーズ

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とても衝撃的なタイトルになっていますが、日本の現状を知ることで、将来に向けてどのような行動を取るべきなのかを考え、備えることができるようになります。

それではさっそく内容を見ていきましょう!

本の紹介・要約

本書のポイントは、日本は収入やモノやサービスといったあらゆるものが他国に比べると安いということです。

なお
なお
別に給料が低くてもモノが安ければ良いのでは?

このように思う方も多いかもしれません。

しかし、グローバルな目線で見るとさまざまデメリットがあげられます。

  • 海外のブランドや旅行が楽しめなくなる
  • 優秀な日本人が海外に逃げる
  • 留学などもできなくなり、人材育成もできなくなる

このようにグローバルの競争が普通の現代では安いと相対的に不利になります

昔は海外に行って爆買いするということから今度は日本が爆買いされる側になりつつあるということですね。

というかすでにもうなっていると本書では述べられています。

完全に日本だけで完結する世界なら安い方がありがたいのですがこのような状況だとなかなかに厳しいですね。

そこで本書は、

  • なぜ日本は安いのか
  • 日本と海外の比較
  • どのようにすればいまの状況から抜け出せるのか
  • 今後の日本はどうなっていくのか

といった価格から考える日本経済に関することを深く学べます。

なお
なお
日本に住んでいる以上知っておいた方が良いかも!

いまの日本の経済の状況や今後の動向が気になる方にはピッタリの本になっております。

内容が気になった方はぜひ一度読んでみてください。

それでは次に実際に本書を読んで私が感じたことを紹介します。

  • 日本の価格は海外に比べ安くなている
  • 日本で爆買いされるのは質が良いのではなく安いから
  • 今後日本は相対的に不利になる

日本やばくない?

まず、私は次のように感じました。

「このままだと日本やばくね?」

本書を読んでいるとそのような危機感を抱いてしまいます。

優秀な日本人は高収入の外資や海外にどんどん流出しますし、優秀な外国人もわざわざ日本語を覚えてまで低収入な日本には来ません。

それにどんどん外資が参入してきて日本の財もどんどん海外に流出していくでしょう。

なお
なお
なんだか嫌な予感…

すでにみなさんが使っているサービスの多くが海外のものです。

Appleでの課金やYouTube、Amazonやネットフリックスなどいろいろな海外のサービスにお金を払っていますね。

これだと日本でお金が循環しないのでなかなか景気が良くならないと思います。

う~ん。なかなか難しいそうな問題ですね…

海外のサービスにお金を払い、日本円が海外に流出していく

全体と個人の最適解は違う

それでは私たちはどのようにすれば良いのでしょうか?

国全体のところで言うと、収入を底上げして、モノの値段を上げていく。

このような流れが良さそうですね。

そのためには私たちは日本でお金を使いまくって、企業が儲かって、給料を上げるというサイクルに入ることが必要です。

ただ現在は真逆のサイクルにはまっていまして、

給料が安い→モノを買わない→モノが売れないので値下げする→儲からない→給料がさらに安くなる

なお
なお
沼にはまっていますね…

ちなみにこのようなサイクルをデフレスパイラルと呼んだりします。

なので、もっとみなさんにはお金を使っていただく必要があるのですが、個人の考えからするとお金を使いまくるって難しいですよね。

買い物はみんなに任せて、自分は好景気の果実を味わい、貯金をしまくる。

このようなことに陥りがちなんです。

これだと少数の人たちが頑張ってお金を使っても景気は良くなりません。

個人の利益と全体の利益が一致しないのでなかなかデフレスパイラルの脱却は難しいのです。

なお
なお
ちなみに個人と全体の最適解が相反することを共有地の悲劇と言ったりします

もう日本は終わりなのでしょうか。

経済全体を考えれば、お金を使った方が良いが個人の家計では貯蓄傾向にある。

安く幸せになれるほうが有利かも

全体としてはお金を回していった方が良いのですが、一家庭からするとそんなことなかなかできません。

そこで、日本はこのまま安いままだと仮定すると、もうあきらめて海外に負けたとしても幸せになる方法を探すしかないのではないかと私は思います。

なお
なお
一番大切なのは幸せに生きることです。

全員がこのような思考になったら経済は本気でやばくなりそうですが、稼げなくても幸せに生きる、この考え方が重要になってくるのではないでしょうか。

金持ち競争をしても、もう中国人など豊かな国の資本力には勝てないでしょう。

なので、

なので、貧乏でも楽しく暮らす生き方を見つけるのが良いと思います。

もう、豊かな国には勝てません。

なので、収入が全く上がらない日本では低収入でも低支出で生きるほうが圧倒的に楽なのです。

ただ、日本を豊かにするということに関しては節約して貯金をするよりも、より多く稼いで貯金を増やした方が経済は良くなります。

なお
なお
全体のことを考えるとお金を回した方が良いけど…

ここでは日本を豊かにするという話ではなく、収入が上がらない国で幸せに生きる方法を自分なりにまとめてみました。

貧乏な国を脱却させるのか、それとも貧乏を受け入れてその状況から自分なりの幸せを見つけるのか、あなたはどちらも目指しますか?

おわりに 日本は安いことに気づこう!

いかがでしょうか。

本書では主に次のようなことが学べます。

  • なぜ日本は安いのか
  • 日本と海外の比較
  • どのようにすればいまの状況から抜け出せるのか
  • 今後の日本はどうなっていくのか

一人の個人がどうにかして解決できるような問題ではないですが、このような事実は知っておく必要があると私は思います。

みんなが理解し、行動すればいまの状況を変えることが可能なので、ぜひ一度本書を読んでみてください。

ということで今回は以上になります。

それでは、また!