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セルフコンパッション【要約・書評】クリスティーン・ネフ

どうも、なおです。

  • いつも自分に厳しくしてしまっている
  • 自分に優しさや思いやりを持てない
  • 自分のことをもっと受け止めて生きていきたい

このように思っている方はいませんか?

私もいつも自分のことを責めてしまい、精神的に不安定な状態になってしまいます。

そこで今回は、ありのままの自分を受け入れるために必要だと言われているセルフ・コンパッションについての本を紹介します。

私は本書を読んで、自分に思いやりの心を持つようになりました。

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この本はこんな人におすすめ
  • 自分のことを批判したり、他者と比較してしまう癖がある人
  • ありのままの自分を受け入れ、幸せになりたい人
  • 傷ついた心を癒したい人

本書はセルフコンパッションの研究の先駆者と言われるクリスティーン・ネフさんの著書になります。

本書を読めば、自分を無意味に批判することがなくなり、思いやりの心を持って自分に接することができるので幸福度が高まるでしょう。

それでは、セルフコンパッション研究の第一人者といっしょにどのようなものなのかを見ていきましょう。

本の紹介・要約

セルフコンパッションとは、日本語に直訳すると次のような意味になります。

自分に慈悲の心を向けること

つまり、自分自身に対して思いやりの気持ちを持って接することです。

本書はセルフコンパッションの概念の説明から始まり、その効果やセルフコンパッションの育み方をさまざまなエクササイズを通して学べるようになっています。

そこで今回の記事ではセルフコンパッションの定義について掘り下げて説明していこうと思います。

セルフコンパッションとは3つの構成要素が必要とされています。

セルフコンパッションの3つの構成要素
  1. 自分自身に対してやさしさや思いやりの態度があること
  2. 共通の人間性を自覚すること
  3. マインドフルネスであること

それでは、これら3つのセルフコンパッションの構成要素について1つずつ詳しく見ていきましょう。

セルフコンパッションとは自分自身に対して思いやりの心を持って接すること

自分自身に対して優しさや思いやりの態度をもつ

あなたは自分自身に対して思いやりを持って接していますか?

著者によるとほとんどの人は自分に対して厳しく接してしまうと言います。

  • こんなことで失敗する自分なんてクズだ!
  • 他の人に比べると自分なんて…
  • 自分には生きる価値なんてない…

私たちはちょっとした困難に出会うとついこのような思考をしてしまいがちです。

しかし、自分のパートナーや知り合いにはこのような言葉をかけずに、次のような言葉で励ますでしょう。

  • 失敗なんて誰にでもあるよ!
  • 他人と比べる必要なんてないよ
  • うまくいかないからってあなたに価値がないわけじゃないよ

このように私たちは、他人には優しく声をかけれるのに自分には優しくできないのです。

そこで自分にも他人のように思いやりを持って接しようという考え方がセルフコンパッションなのです。

なお
なお
でも、自分に優しくするってことは自分を甘やかすことになるんじゃない?そうだったらいまの自分に満足して成長しなくなるのでは?

セルフコンパッションにはよくこのような疑問が寄せられるそうです。

しかし、セルフコンパッションでの「優しさを向けること」とは批判的な目で自分自身を見ることでなく、ありのままの自分を客観的な視点で見ることだと説明されています。

つまり、失敗から目をそらして自分の都合の良い言葉に耳を傾けるのではなく、自分の失敗をも受容することがセルフコンパッションなのです。

なので、セルフコンパッションは自分自身を甘やかすことではなく、ありのままの自分を受け止め前進し、成長することができるのです。

なお
なお
現実を受け止めることは難しいことかもしれませんが、本書では受容のエクササイズも紹介されているので、練習すれば誰でも自分自身に対して思いやりを持つことができます。

自分自身に優しくすることに抵抗を覚えてしまうかもしれませんが、ありのままの自分を受け止めることが優しさであり、思いやりであると考えると優しくできるかもしれませんね。

ありのままの自分を受容することが自分に対する思いやり

共通の人間性を自覚する

共通の人間性とは何なのでしょうか?

私たちには他者とつながっていたいという感覚があります。

これは人間全員に当てはまる共通の人間性なのです。

なお
なお
たしかに他者の存在は不可欠だね!

セルフコンパッションには自己受容が必要ですが、それだけでは不十分です。

他者との関係性に気づくことで私たちは人間というのは不完全な存在であり、失敗や不満、失望が人間に共通する感覚だと理解できます。

そしてセルフコンパッションは、次のような気づきを与えてくれます。

苦しみは誰でも味わうものであり、誰もが人間である

このように思うことで、孤独や孤立を防ぎ、苦しみから解放されるのです。

私たちは挫折や失敗をすると自分を無価値だと思い込み、他の人たちと分断され、孤立していると思い込むそうです。

そこで、この苦しみから解放されるには、次のような感覚が大切です。

苦しいのは自分だけじゃない

人間はつらい経験もするものだと思えるようになれば、自分を過度に批判したりすることはなくなるでしょう。

  • 完璧な人間はこの世に存在せず、誰もが苦しみを経験する
  • 誰もが苦しみを経験していると気づくことで、自分の苦しみも軽減することができる

マインドフルネスになる

マインドフルネスという言葉は最近話題を呼んでいる言葉で、本書の言葉を引用すると次のような意味になります。

マインドフルネスとは現在起こっていることに対する正確な理解と中立的な受容を意味する。

セルフ・コンパッション あるがままの自分を受け入れる p.85

セルフコンパッションを実践する上で、自分の感情を正確に理解することが求められます。

ありのままの自分を受け止めるにはありのままの自分を知ることが必要です。

そこで、マインドフルネスになることでありのままの自分を理解できるようになるというわけですね。

そして、マインドフルネスで苦しいことを客観視できたときに、

  • 自分の現在の状況
  • いま自分がすべきこと
  • 自分に必要なこと

これらのことを理解し、目の前の状況に立ち向かうことができるのです。

なお
なお
マインドフルネスについて、本ブログでは他にもたくさんの本を紹介しているのでぜひ参考にしてみてください!

では、実際にどのようにすればマインドフルネスになれるかということは本記事では省略させていただきますので、気になる方は本書や他のマインドフルネス本を読んでみてください。

マインドフルネスについて本ブログでは次の本をおすすめしています。

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まとめ ありのままの自分を受け止めるコツがわかります

いかがだったでしょうか。

  • 自分自身に優しさや思いやりを持つ
  • 苦しみは人類共通の経験だと理解する
  • マインドフルネスで思考や感情を理解する

セルフコンパッションはこれら3つの要素が必要だと理解することができましたね。

本書を読むことでありのままの自分を受け止めるコツがわかり、疲弊した心や苦痛を癒すことができます。

私もセルフコンパッションを実践し、自分らしく生きたいと思います。

ということで今回は以上になります。

それでは、また!

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