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コンテナ物語【要約・書評】マルク・レビンソン

どうも、なおです。

今回紹介するのは「コンテナ物語」という本でコンテナの発展の歴史について書かれた一冊になります。

なお
なお
コンテナって船とかに乗せる鉄の箱みたいなやつ?

そう、それです。

ここでコンテナだからなんなんだよという話になってしまうと思いますが、ちょっとお待ちください。

なんとコンテナの普及によってグローバル化が実現できたなどコンテナによってものすごい革命が起きていたのです。

そこでイノベーションやビジネスの話では日の目を見ることのないコンテナですが、コンテナのこれまでの歴史をみていきましょう。

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本の要約・ポイント

本書のポイントはコンテナによってつぎのようなメリットが市場に普及したことです。

  • 積荷作業が人力から機械化になり、労働集約型の仕事ではなくなった
  • コンテナという箱にモノをつめるので一度で大量に輸送できるようになった
  • 輸送費の低下により世界中に工場をつくれるようになった

昔は人力で荷物をえっちらおっちら運んでいたのですが、コンテナをクレーンで運ぶことによって少ない人数で積荷作業ができるようになりました。

さらに、箱に荷物をつめることで容量が大きくなり、コンテナ同士も積むことができるので一度に大量の荷物を運べるようになりました。

なお
なお
引っ越しのときに段ボールを要領よくつめて運ぶと思いますが、コンテナは段ボールの拡大版みたいなものだとイメージするとわかりやすいかも!

そして、人件費が下がったことや積荷量が増えたことから、モノの輸送コストというものは大幅に低下し、安価で世界中のどこへにも運ぶことができました

それによってこれまでは海の港の近くに工場をつくらなければいけなかったものが、どこに工場をつくっても運送できるようになったです。

これによって海外に工場をたてたり、グローバル競争というものが激化することになりました

なお
なお
まさにイノベーションですね!

本書ではこのようなコンテナの発展やその時代の問題点などをさかのぼりながら説明していますが私は本書からつぎのようなことを学びました。

  • 何気ないことがイノベーションのきっかけになる
  • 機械化が進んでも新しい仕事が生まれる
  • コンテナが生まれなかったらここまで市場の競争は激しくなかったかもしれない

それでは一つずつみていきましょう。

何気ないことがイノベーションのきっかけになる

まず一つ目は何気ないことがイノベーションのきっかけになるということです。

多くの人はコンテナが世界を変えてしまったということを知らなかったと思います。

ですが、コンテナのように縁の下の力持ち的な存在で世界を変えたイノベーションはたくさんあると思います。

世界の画期的な発明と聞くと、つぎのようなものがまず先に浮かんでくると思います。

  • iPhone
  • PC
  • 自動車

これらも世界を大きく変えたことには間違いないのですが、目立った発明ばかりが世界を変えたわけではありません。

  • スマホやパソコンに欠かせないトランジスタ
  • 青色の発光ダイオードの発明により白色のLEDの実現

このように日常生活では気づきにくいですが日常生活を大きく変えたものはたくさんあります。

なので、イノベーションを起こそうと思っていても、ド派手なものにばかりに目を向ける必要はないのです。

些細なことにも目を向けれるようになると視野が広がりイノベーションを起こせるようになるかもしれません。

ちなみにイノベーションを起こし方を解説している「ブルーオーシャン戦略」も大変参考になります。

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コンテナのように目立たない発明はたくさん存在している

機械化が進んでも新しい仕事が生まれる

コンテナの発明によって積荷作業をする多くの人が仕事を失いました。

このように機械化が進むとこれまで人力で働いていた人たちが大量に失業します。

そして近年ではAI化により近い将来多くの仕事がAIに奪われるということを耳にする機会が多くなりました。

もちろんAIによって消える仕事は多くなると思いますが、それと同時にAIを使いこなす仕事も生まれます

私たちは仕事が近い将来消えてしまうことに恐怖を感じていますが、新しい職業が生まれることにはまったく注目していません。

なので私はそこまでAI化に悲観しなくてもいいんじゃないかとは思います。

ただ、単純労働ほど機械化されやすく、今後はさらに高度な知的労働が求められることになります。

それに対する不安というものは仕方がないことだとは思いますのでいまのうちから市場価値を高めていく努力は必要そうですね。

機械化により多くの仕事が奪われるが、機械を使いこなすための仕事が新しく生まれる

コンテナがなかったらグローバル競争は緩やかだったかもしれない

コンテナの発明によって貿易が活発になり、グローバル競争が始まりました。

歴史にもしもはありませんがもしもコンテナが発明されなかったら、ここまで資本主義の競争は激しくなかったのかもしれません。

輸送コストが低下したことにより、商品の値下げ競争も激化しています

なお
なお
現代ほど値下げ競争が激しくなかったらもう少しラクに仕事ができていたのかな…

企業同士がしのぎを削ることによって良い商品が低価格で提供されることにより物質的にはとても豊かになりました。

しかし、働いている企業側の人間はかなり苦しいのではないかと思います。

なお
なお
これまで1本200円で売っていたえんぴつが1本100円になったら企業は売上を維持するために2倍売らないといけないですからね。

本書をおすすめしている2ちゃんねるの創設者のひろゆきさんも「コンテナの発明により不況になった」と述べています。

ひとつの企業が生産性を爆上げしたらその企業が儲かります。

しかしすべての企業の生産性が上がると競争がより過激になってしまう可能性があります。

そう考えると画期的な発明は物質的には豊かさをもたらしてくれますが、精神的には毒なのかもしれませんね。

生産性が上がり値下げ競争が激しくなると、売上の維持が難しくなる

まとめ コンテナが世界を変えた!

いかがだったでしょうか。

本書を読めばコンテナがいかに現代の世界を変えたのかを理解することができます。

コンテナの歴史を知ったからといって直接的に得になることは特にないと思いますが、教養としては非常に有益な話だと思います。

なのでぜひ、気になった方は一度読んでみてください。

ということで今回は以上になります。

それでは、また!

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