どうも、なおです。
SNSやメディアを見ているとフェイクニュースであったり、詐欺の被害にあわれている人をよく見かけます。
こういう情報に触れていると「人って騙されやすいんだな」と思ってしまうものですが、本当に私たちは騙されやすいのでしょうか?
今回はそのような内容に踏み込んでいる1冊を紹介します。
人は簡単には騙されない 嘘と信用の認知科学
著 ヒューゴ・メルシエ
訳 高橋洋
青土社
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本の要約・ポイント
本書のポイントはタイトルにもあるように、「人は簡単には騙されない」ということです。
そしてその理由を進化生物学や認知科学などからの知見をもとに「人は騙されやすい」という風潮を覆していきます。
とはいえ歴史やニュースをのぞいてみると下記のような被害にあっている人を見かけます。
- 洗脳
- 陰謀論
- 詐欺
もちろん洗脳や詐欺は存在しますし、私も含め多くの人は過去に陰謀論を信じてしまったことがあると思います。
しかし本書によると、「想像しているよりも被害者は少ないし、騙す技術以外の要因により被害が発生していることがほとんど」だというのです。
それではどういうことなのか、メディアなどで一番耳にすることがある詐欺についていっしょに考えてみましょう。
詐欺の被害者はごく少数
詐欺と聞くと最近の日本ではつぎのような詐欺をよく耳にします。
- オレオレ詐欺
- 一発逆転やラクして稼げるなどの情報商材
- 架空請求詐欺
オレオレ詐欺は若者にはあまり接触する機会が少ないと思うのですが、怪しげな情報商材などはSNSをやっていると見かけたことがあるのではないでしょうか?
ほかにも人を騙そうとする手段はたくさんあると思うのですが基本的に詐欺行為は「数を打って当てるビジネス」です。
大量にメールや電話をかけて、数百件に一件でも当たれば成り立つものだと思います。
そのように考えると、実際に被害を受けている人はそうでない人に比べてかなり少数派だということがわかります。
さらに詐欺にあってしまう人の多くは相手の巧みな話術に騙されるというよりも、
- ラクして稼げるようになりたい
- 財産を失ったので一発逆転を狙いたい
上記のような理由でお金を振り込んでしまっているのかなと思います。
これは詐欺師の話術がすごいというよりも被害者の判断能力が欠けていたということが原因です。
そう言われるとそうかもしれませんが、このような結果から私たちは騙そうと思っても簡単には騙せないのです。
なので下手なウソをついたり、信用の失ってしまうことはあんまり言わないほうが良いと思います。
もしかしたら私たちが思っている以上にウソを見抜かれている可能性があります。
周りの人は自分よりもバカという発想はやめて、想像以上に賢いかもしれないと思っておいたほうが良いかもしれませんね。
では、人は騙されやすいという風潮をなぜ生まれたのでしょうか。
多くの人は怪しい話を危ないと気づくことができる
メディアと正しく向き合うことが大切
現代ではメディアの影響で人は騙されやすいという認知が広まっていると思います。
- 騙された被害に関する記事の数が多い
- 記事が意図的に誇張されている
- そもそもフェイクニュースや陰謀論にあふれている
上記のような理由から騙されている人が多そうというイメージや陰謀論を信じている人たちに出会うことできるのでそのように感じるのではないでしょうか。
なので、人は騙されやすいという風潮をなくしたり、実際に騙される人を減らすにはメディアとの向き合い方を考える必要がありそうですね。
メディアリテラシーを高めるにはこのブログでもほかの記事でたまに紹介しているのですが、
- 発信元や発言の根拠を確認する
- 事実と意見を区別する
- 意見の場合は反対の意見も探してみる
上記のようなことを心がけるだけでもフェイクニュースなどに気づける可能性が高くなると思います。
今後のメディアではもっと多くのフェイクニュースが出回ったり、デマの質が上がるかもしれないのでぜひともメディアリテラシーを高めておきたいですね。
本書はメディアリテラシーを高めるうえでも非常に参考になりますのでぜひ気になった方は読んでみてくださいね。
メディアリテラシーを高めてものごとを正しく判断しよう!
まとめ 人は簡単には騙せません
いかがだったでしょうか。
本書を読むことで、「人は思っていたよりも正しく判断することができる」ということが理解できます。
周囲の人を見下して騙そうとすると痛い目に合うかもしれないので気をつけてくださいね。
ということで今回は以上になります。
それでは、また!