どうも、なおです。
今回紹介する本は近年目指し始めている人も多い「FIRE」を達成するためのロードマップが詳しく書かれています。
「FIRE」とはFinancial Independence, Retire Earlyの略で経済的自由や早期リタイアと呼ばれています。
本書は完全な早期リタイアではなく、セミリタイアということで約半分、経済的自由を目指す1冊になります。
年収300万と聞くとFIRE達成は不可能だと思ってしまいますが、実際のところはどうなのでしょうか?
さっそく見ていきましょう!
年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」
著 山口貴大(ライオン兄さん)
KADOKAWA
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本の要約・ポイント
本書のポイントはFIREをお金持ちになることではなく、お金に振り回されない自由を得ることだと定義していることです。
つまり、大金持ちにならずともお金の使い方や運用次第で年収が低くてもFIREを達成することができるのです。
そこでFIREを達成するにあたって重要なのが貯蓄率です。
そして本書では貯蓄率を増やすために、
- 生活コストを低くする
- 副業で収入を上げる
- 最適な投資先を最適な投資方法で投資をする
これらの方法を具体的に説明しています。
節約や副業はもちろんのこと、具体的な実際の投資先まで丁寧に解説されているので、投資初心者にとっては非常に参考になります。
ただ、逆に何冊もマネー本を読んでいる人にとっては復習が中心となり、少し物足りなさを感じるかもしれません。
それでは次に本書のタイトルでもある「年収300万円が7年でセミリタイアする方法」についてみていきましょう。
年収300万円がセミリタイアを目指すには?
FIREムーブメントの中心は若年層ですから年功序列の日本では年収300万円でFIREを目指す人も多いのではないでしょうか。
大学4年生のときに私も就活生としていろんな求人を見ていましたが、基本給20万円前後が多かったです。
では実際にどうすればセミリタイアを達成することができるのかと言いますと主に次のようになります。
基本的な細かい説明はここでは省きますが、一般的なFIREを達成するために必要なことは生活費の25年分を優良なインデックスファンドに投資することです。
ちなみにセミリタイアは半分くらいの収入だけを不労所得に頼るので実際にはセミリタイアには生活費の約12年分必要です。
年収300万円の毎月の手取りは20万円弱ですから、毎月10万円以上を貯蓄に回さなくてはいけません。
貯蓄率からFIREまでの期間を示しているグラフは以前このブログでも紹介しましたが改めて見てみましょう。
少し細かくて見にくいですが、だいたい貯蓄率が50%で投資のリターンが5%だとFIREまで17年くらいかかります。
そして本書ではセミリタイア、つまり資金の半分を目標にしていますから、だいたい9年前後くらいでセミリタイアを達成できます。
そこが本書のポイントで、本書ではさらに年収300万円に加えて副業収入も投資に回すことで7年での達成ができると述べられています。
ただ、私個人としては多くの人が達成するのは難しいのでないかと感じてしまいました。
最後にその理由を紹介します。
FIREの達成は稼いだ金額よりも貯蓄率によって決まる
稼ぐよりも使わないほうが再現性が高い
本書ではセミリタイアを7年で達成するために、蓄財生活をスタートしてからの最初の2年間は副業で月10万円稼ぐ必要があると述べられています。
本業で得られる所得の半分を追加で稼がなくてはいけないわけですからハードルは高めです。
さらに著者は副業としてブログやYouTubeなど1年以上継続することで収益化できるものを進めていたのでやや矛盾も感じてしまいました。
節約はお金を使わなければ誰でも貯蓄を増やすことができますが、稼ぐについてはどうしても個人差があります。
稼ぐことが苦手な人は自分のペースで少しずつ副業に挑戦して、貯蓄率のほうを頑張ったほうが確実に結果が出ると思います。
いきなり10万円は少し驚きましたが、それでも著者の副業や貯蓄、投資での結果の出し方は非常に参考にできるものです。
なので、ぜひこれからFIREを目指す人やすでに目指している人、そしてFIREまでとは言わなくても貯蓄を増やしたい方はぜひ読んでみてくださいね。
節約よりも稼ぐほうが好き嫌いがはっきりしやすい
まとめ お金の心配をなくして自由に暮らそう!
いかがだったでしょうか。
FIREはたくさん稼がないといけないと思っていた人にとってはとても新鮮な内容になります。
たとえFIREの達成が無理だとしてもFIREを目指して行動したこと自体に意味はあります。
まったく貯金できなかった人が生活を数年分貯めれるようになっただけでもお金の心配は以前よりも減っているはずです。
FIREを目指す目指さないというよりは何か参考にできることがあれば取り入れてみるという姿勢のほうが大切なのかもしれませんね。
なので、本書を実際に読んでみて参考にできることがあれば自分の生活に取り入れてみましょう。
ということで今回は以上になります。
それでは、また!
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