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プロセスエコノミー【要約・書評】あなたの物語が価値になる

どうも、なおです。

近年はモノ余りの時代をと言われていて、大量生産大量消費の時代が終わりつつあります。

ただ単純にモノをつくり続けても売れるかどうかわからない時代に私たちはどのように対応していけばよいのでしょうか。

今回紹介する「プロセスエコノミー」ではそのヒントを与えてくれます。

本書では商品やサービスをつくるプロセスをファンに提供する必要性が述べられています。

いままでは完成した商品を店頭に並べて売るというのが商売の基本スタイルなので少し違和感を感じる人もいるかもしれません。

それではプロセスエコノミーとは何か、実際にみていきましょう。

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本の要約・ポイント

本書のポイントは、これからの時代は完成品ではなく商品をつくる過程に価値が生まれるということです。

なぜならテクノロジーやインターネットの発展によって、完成品をつくることが簡単になり、差別化が難しくなったからです。

そのような状況で価値を生み出すには、

  • 生産者の想い
  • こだわり
  • 情熱

これらをいかにお客さんに伝えるかが大切になってきます。

イメージとしては性能で勝負するではなくブランドで勝負するといったところでしょうか。

現代ではYouTubeやインスタグラム、ブログなどのSNSで誰でも簡単に発信することができるので発信力がプロセスエコノミーのカギを握ります。

なお
なお
SNSは誰もが自由に発言できるのでプロセスエコノミーと相性が抜群ですね。

また、本書は理論の説明をしっかりしており、

  • プロセスに価値が生まれる理由
  • プロセスエコノミーの成功例や注意点
  • プロセスエコノミーの未来

上記のようなことをはじめとしてプロセスエコノミーという概念を体系的に学ぶことができます。

本書を読み進めると、プロセスエコノミーを理解することはマーケティングで成功するための必須条件であると感じます。

SNSで発信力を高めたい人や実際に企業でマーケティング部門を担当している人にとっては必読の1冊です。

それではもう少しプロセスエコノミーについて詳しくみていきましょう。

プロセスエコノミーの具体例

ここまでプロセスエコノミーという言葉を聞いて、具体的にどのようなものがあるのか疑問に感じた人もいるでしょう。

身近な例としてスーパーの果物や野菜がわかりやすいかもしれません。

私の住んでいる近所のスーパーにもあるのですが、スーパーには野菜や果物の農家さん直送のコーナーがあります。

そこでは実際に作物をつくった農家さんの写真やメッセージなどが置いてあり、

  • 実際に誰がつくっているのか
  • どのような想いでつくっているのか

など、実際につくっている人の顔がわかるので安心して商品を買うことができます。

なお
なお
陳列棚に並べられているものよりも大きさや形はバラバラですが、通常の野菜より安い場合もあります。近所のスーパーに直送のコーナーがある人はぜひ一度のぞいてください。

食べ物は体の中に入るものなので、産地にこだわっている人も一定数いますが、そのような人たちでも安心して購入することができますね。

ほかの例としてiPhoneもappleやスティーブ・ジョブズの哲学やこだわりによってブランド化し、日本では非常に人気です。

なお
なお
性能だけで見るとほかのスマートフォンのほうが良いという話もよく聞きますが、それでもiPhoneというブランドは日本では圧倒的です。

このように案外身近にもたくさんのプロセスエコノミーが存在していることがわかりますね。

ただ、何事においても良いことばかりではなく注意点も存在するものです。

最後にプロセスエコノミーの問題点を見ていきます。

本質的な価値がないとプロセスも生かせない

プロセスエコノミーにはプロセスを売るということでとても新しいビジネスです。

しかしそのプロセスだけに集中してしてしまうとつぎのようなことが起こる場合もあります。

  • プロセスに集中しすぎて完成後のクオリティが低い
  • 製作途中が人気のピークになってしまう
  • お客さんファーストになり、本来のこだわりがなくなる

プロセスももちろん大切ですが、完成後のクオリティが低ければ本末転倒です。

先ほど紹介した野菜やiPhoneも想いや哲学だけでなくもちろん一定のクオリティがあります。

なお
なお
品質が悪かったり、不具合が多すぎたらユーザーは離れてしまうでしょう。

誰でも容易に高クオリティのものをつくれるから差別化がしにくいのであって、決してお客さんは低クオリティを求めているわけではありません。

また、「完成=プロセスの終了」となってしまうため、プロセスに力を入れすぎると、

「あれっ?完成品よりつくっている途中のほうがお金になってたじゃん!」

ということになる可能性もあります。

商品をつくるこだわりや哲学が好きであって商品自体には魅力を感じない人もいるので注意しておきたいですね。

さらにお客の反応をうかがうあまり、商品のクオリティよりもどうしたら喜んでくれるかということに注力してしまいがちです。

そうなると本来のこだわりや哲学からずれたり、プロセスがどんどん過激になってしまう可能性があります。

なお
なお
ユーチューバーの動画がどんどん過激になるのはそういう理由もあるのです。

プロセスを売ることにはこのような注意点があるので注意しておきましょう。

お客の反応をうかがいすぎることで本来の価値がなくなる可能性がある

まとめ あなたのプロセスは価値がある

いかがだったでしょうか。

本書を読めばプロセスエコノミーの基本がわかります。

もしかしたらあなたの努力の結果だけでなく努力そのものにお客さんは熱狂してくれるかもしれません。

現代は気軽に発信もできる時代ですからあなたのプロセスを出してみるのも良いのではないでしょうか。

ということで今回は以上になります。

それでは、また!

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