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THINK AGAIN(シンク・アゲイン)【要約・書評】

どうも、なおです。

みなさんは学ぶことについてに何が大切だと思いますか?

  • 毎日新しい情報にアクセスすること
  • インプットしたことをアウトプットすること
  • 毎日勉強することを習慣化すること

どれも学びに対してとても重要なことですが、多くの人が見落としているもう一つ大切なことがあります。

それは学びなおすことです。

そこで今回は名著「GIVE & TAKE」や「ORIGINALS」の著者のアダムグラントの最新作を紹介します。

それではさっそくみていきましょう。

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本のあらすじ・ポイント

本書のポイントは学びにおいて、考える力よりも考え直す力のほうが重要だということです。

もちろん、知性や思考力も大切なのですが、変化の激しい現代においてはそれ以上に考え直す力が重要です。

なお
なお
昔と同じやり方では通用しなくなっていることが多いので、そういう知識を持っていることはむしろマイナスになりかねません。

  • 過去の栄光にすがる
  • 古き良きを大切にする
  • 若者に自分のやり方を押し付ける

このような考え方や言動をおこなっていれば、遅かれ早かれ時代の波に乗ることができずに失脚してしまうでしょう。

そこで本書は、つぎの3本立てで構成させております。

  1. 自分が新しい考えを受け入れるようにする方法
  2. 相手に再考を促す方法
  3. 学び続ける社会や組織を創造する方法

まずは自分から、その次に相手へ、そして社会全体へとどんどん範囲を広げている感じですね。

どの章も非常に参考になるのですが、まずは自分自身が変わらなければ意味がないので、今回は自分の再考の能力を上げる方法をいくつか紹介していきたいと思います。

科学者モードを身につける

本書では私たちが日常で考えたり会話するときに無意識でつぎの3つの思考モードを切り替えて使用していると言います。

  1. 牧師
  2. 検察官
  3. 政治家

牧師モードとは自分の信念を守るために相手に説教をし、検察官モードとは相手の矛盾を見つければ論破しようとする思考モードです。

そして政治家モードは自分の考えの正しさを周りの人に認めてもらうために根回しをするモードです。

この3つに共通することはズバリ、自分の考えを正当化しようとしていることです。

なお
なお
たしかに自分の間違いを認めることは精神的にかなりのダメージなるので無意識に自分を正当化したり、自分を守るために相手の立ち位置を下げようとしてしまいますね~

この3つの思考モードにより私たちは考えなおすことが難しくなっております。

それではどうすればよいのでしょうか?

本書では4つ目のモードである科学者モードを発動させる必要があると述べられています。

科学者は仮説を立て、それを実験などによって検証し、試行錯誤を繰り返しながら新しい知識を手に入れています。

この既存の知識に疑いを持ち、仮説を立て、試行錯誤しながら検証していくというプロセスが考えなおす力を鍛えるために必要なのです。

なお
なお
証拠に基づいて考えを改めなおしたり、自分の考えだけに固執しない姿勢が大切ですね。

なのでまずは科学的な思考を持つことが再考の第一歩だと言えますね。

それではどのようにしたら科学者モードを手に入れられるのか、つぎはその一例を見ていきます。

自分の考えや知識に疑問をもち、検証していくことが大切

再考のサイクルを手に入れよう

考え直す力を高めるために大切な要素は謙虚さや好奇心です。

さきほどの牧師・検察官・政治家の3つのモードでは自分の考えを正当化しようとしているので謙虚さや好奇心はゼロの状態です。

しかし、謙虚さや好奇心を持ち、既存の知識に疑問を持つようになることができれば、考えなおすことができるようになります。

  1. 常に謙虚さを忘れない
  2. 自分の思考に懐疑的になったり、疑問を持つようになる
  3. 疑問に好奇心を持つことで考えなおす
  4. 新しい発見をする
  5. やはり自分は完ぺきではなかったとさらに謙虚になる

この1~4をサイクル化させることで考えなおす能力は各段に上がります。

反対に、

  1. 自分の考えは素晴らしいと思う
  2. 3つの思考モードによって自分の正しさに確信をもつ
  3. さらに自分のことを素晴らしく思う

このサイクルにハマってしまうと再考することは不可能になります。

「自分の考えは本当に正しいのだろうか?」

定期的にこのようなことを意識して考えてみることが大切ですね。

謙虚さや好奇心で新しい発見をしよう!

過ちを発見することが最高の学び

自分の考えを改めることとはつまり、自分の思考の過ちを認めることです。

自分の失敗を認めることは大変苦しく、恥ずかしくもあるので多くの人は認めたがらないはずです。

私も失敗することへの精神的ダメージは大きいほうなのでこの考えはよくわかります。

しかし、自分の過ちを発見することは正しい知識を得られる絶好の機会になります。

なお
なお
自分の過ちを発見したらそれに関する正しい知識を得ることができるので当たり前と言えば当たり前のことですね。

変に新しい情報にアクセスするよりも定期的に考えなおし、間違いを認め、それに関する新たな知識を手に入れるほうが学びの質がよくなるかもしれません。

一年前の自分が、「未熟だったな~」とか「バカだったな~」と笑い飛ばせるようになっていれば成長した証拠です。

当時の自分と考え方や価値観が変わっているということなので、1年前までのどこかで考えなおした機会があったということです。

あなたは少し前の自分を振り返ってみてどうでしょうか?

未熟でバカだったと思ってしまうほどあなたは学び、成長したということです。

なので自分の失敗は潔く認め、笑い飛ばせるようになれると良いですね。

過去の失敗を笑い飛ばせくらい成長しよう!

まとめ 発想を変えることも学び

いかがだったでしょうか。

本書を読めば新しい知識を手に入れることだけでなく、新しい考えをもつことも学びであることがわかります。

私たちは新しいことを知ることばかりに気を取られがちなのでとても参考になります。

本書の内容を詳しく知りたいという方はぜひ一読してください。

ということで今回は以上になります。

それでは、また!