どうも、なおです。
みなさんはひきこもりについて考えたことはありますか?
ひきこもりと聞くと、学校の不登校など若者に起こりがちな問題だとイメージしてしまいます。
しかし今回紹介する本は「中高年ひきこもり」ということで若年層ではなく、ある程度歳を重ねた人にスポットを当てています。
本書に読んでみると、中高年のひきこもりがいかに多く、そして社会問題になりつつあることが理解できます。
それではさっそく実際に日本の中高年のひきこもりについて詳しく見ていきましょう。
中高年ひきこもり 社会問題を背負わされた人たち
著 藤田孝典
扶桑社新書
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本の要約・ポイント
本書のポイントは、中高年以上のひきこもりの人口が想像以上に多いということです。
平成30年度の内閣府調査からの推計値では40歳~64歳までのひきこもりは61.3万人とされているそうです。
そこで、平成30年度内閣府「生活状況に関する調査」や当事者のインタビューなどを通して、
- 中高年ひきこもりの実態や特徴
- ひきこもりになる理由
- 中高年のひきこもりを支援するには
上記のようなことについて解説や考察をおこなっています。
以上が本書のおおまかな概要になります。
会社の社員や家族や親戚、友達などにひきこもりがいる人にはとても学びになると思います。
なので、本書は日本のひきこもり問題について興味のある人にはおすすめの1冊になります。
また、YouTubeチャンネルを解説しており、そこでも有益な発信をしているのでこちらものぞいてみてください。
いつ私たちがひきこもりになるかわからない
ひきこもりと聞いても「自分には関係ないや!」と思う人がほとんどなのかもしれません。
しかし、いままでの人生に何の問題もなかった人でもある日突然ひきこもりになってしまう可能性もあるのです。
なので個人的にはすごくひきこもり問題には当事者意識を感じております。
- 劣悪な環境によって仕事をやめ、ひきこもった
- 転職活動をするも、うまくいかずにひきこもりに
- 何らかの事情によってブランクができ、社会復帰が困難になった
上記のような理由をはじめとして、社会人になってからひきこもってしまうことがあります。
また、中高年の定義が64歳未満なので、定年退職後にやることもなくひきこもるとひきこもるという人もいるでしょう。
このようにあなたもある日突然ひきこもりになる可能性もあるのです。
それにあなたは大丈夫でも家族や知り合いなどの身近な人がひきこもりになる可能性もあります。
なので、ひきこもりを生んでしまうような社会の構造であったり、ひきこもりになる理由を知っておくだけもひきこもりを防げるかもしれません。
著者も「企業などの社会側にもひきこもりも生み出してしまう要因がある」と述べられています。
不満がまったくない社会を実現することは不可能ですが、俗にいうブラック企業が淘汰されるとひきこもりも減るのではないでしょうか。
多くの人がひきこもり問題に対して理解を示せばひきこもり人口が減ったり、ひきこもりでも生きやすい世の中になると思います。
なので、ぜひこの機会にひきこもり問題について知ってみることをおすすめします。
職場になじめなかったり、劣悪な職場環境によりひきこもってしまう人も多い
ひきこもりでも暮らしやすい世の中を
100万人以上のひきこもりがいるということでこれらの人たちを社会復帰させることができればかなりの経済効果が期待できそうです。
なのでひきこもり支援や対策への投資が増えてほしい一方で、ひきこもりに寛容な世の中をつくることも大切だと思います。
世間体によって「会社に行かない=ダメ人間」という風潮があります。
私はまずこの風潮を壊すことが必要だと思います。
最低限だけ稼いで、あとはだらだら生きることも受け入れられる多様な社会になってほしいですね。
それにベーシックインカムの導入の議論も進めばより多様な生き方ができそうです。
なので社会復帰への支援とひきこもりでも劣等感を感じさせないような社会の雰囲気のつくることが大切だと私は思います。
ひきこもりの支援だけでなく、ひきこもりを受容する世の中も大切
まとめ ひきこもり問題について正しく知ろう!
いかがだったでしょうか。
ひきこもり問題について考えたり、勉強したことがある人は少数派なのではないでしょうか。
なのでぜひこの機会に一度、本書などを読んでひきこもり問題についての知識を学んでみてください。
私も元ひきこもりとして理解を示したり、何らかの支援ができればなと思っております。
ということで今回は以上になります。
それでは、また!
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