どうも、なおです。
今回紹介するのは「ランチェスター戦略」についての本ですが、みなさんはランチェスター戦略を知っていますか?
私は本屋さんで名前を見かける程度で意味はまったく知りませんでした。
ランチェスター戦略とは、「弱者が強者に勝つ戦略」です。
いわゆる下剋上みたいなことをイメージするとわかりやすいかもしれません。
現代は個人で活躍する人やスタートアップなど小さい組織に活気があります。
そこで個人が会社に挑んだり、スタートアップや中小企業が大企業に勝つためにランチェスター戦略の必要性が高まっているように思います。
弱小企業が大手に戦いを挑むなんて無謀だと感じるかもしれませんがランチェスター戦略を適切に応用すれば勝つことは十分に可能です。
それでは実際にランチェスター戦略とはどういうものか、さっそくみていきましょう。
ランチェスター戦略「弱者逆転」の法則 小さくても儲かる会社になる「勝ち方」
著 福永雅文
日本実業出版社
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本の要約・ポイント
本書のポイントは弱者には弱者なりの戦い方があるということです。
そのひとつがランチェスター戦略であり、ランチェスター戦略とは、自分たちが勝てる土俵で勝負することです。
つまり、特定の分野に総力をつぎ込んで差別化をはかる必要があります。
当然のことながら弱小企業は大手に比べて、
- 資本力
- ブランド力
- 顧客のカバー率
これらには足元にも及ばないでしょう。
なので、敵の弱点や自分たちの得意分野などある一定の分野の差別化をはかり、収益を上げていく必要があります。
そしてランチェスター戦略には3つのポイントがあります。
- ナンバーワン主義
- 一点集中主義
- 「足下の敵」攻撃の法則
今回はこの3点についてもう少し深堀していきます。
ナンバーワン主義
先ほども述べた通り、弱者は何らかの点が強者よりも秀でていなければなりません。
しかし、ただ単にちょっと強いだけではなく、圧倒的な1位を目指す必要があります。
ではどのくらい他社を引き離せばよいのでしょうか?
本書では3倍程度の差をつけるとトップを奪われることが少ないと述べられています。
逆に相手を追い抜きたかったら特定の分野において相手よりも3倍のパワーを出せば大企業にも勝つことができるのです。
すべての分野において弱小企業が大企業に勝つのはとても難しいことです。
しかし、何か一つの点で3倍のリソースをさけばある程度の収益は見込めます。
3倍の差をつけると聞くと難易度が高そうに思えますが、それだけ弱者が強者に勝つというのは難しいということですね。
それではつぎに分野の設定についてみていきます。
局所戦において相手に3倍以上の差をつけると安定化する
一点集中主義
当然のことながら弱者は強者に総合力で勝負をすると勝ち目がありません。
そこで戦う土俵をひとつにしぼることが大切です。
そのためには自分たちがおこなっているビジネスを細分化し、何で勝負をするのかを選択し、そこに集中させる必要があります。
- 商品
- 地域
- 顧客層
上記のようなさまざまな選択肢が考えられますね。
大企業はたくさんの商品や全国展開、そして幅広い顧客層にリーチしているのが強みです。
しかし反対に浅く広くになっているので、狭く深く攻めればどこかの点では上回ることは可能そうですね。
そこでしっかりと自分たちのビジネスやライバルを分析したうえで選択と集中を考えることが大切です。
ただ個人的には相手の弱点を責めるよりも自分たちの得意を伸ばしたほうが楽しめるので良いかと思います。
それに弱点を攻める戦法はその企業に対しては有効ですが、ほかの企業が出てきたときに対応ができない可能性もあります。
理想は相手の弱点と自分の強みが一致することですが、そうでないときは自分の強みを私だったら生かしますね。
自分のビジネスの領域を分析し、選択と集中をはかろう!
「足下の敵」攻撃の法則
最後に紹介するのは「足下の敵」攻撃の法則です。
難しく聞こえるかもしれませんが、攻めではなく守るときは自分のワンランク下の相手を攻撃目標にすることです。
その際に必要な戦略は弱者の戦力ではなく、強者の戦略です。
つまり、相手よりも高い資金力やブランド力などを使って相手の商品を真似したりしてシェアを奪うということです。
多くの人は気づいていると思いますが、札束の殴り合いになれば基本的に弱者には勝ち目がありません。
なので、自分よりもランクが下の企業と戦うときは自分たちのリソースをフル活用して倒しましょう。
ここまでをまとめると、
- 強者に挑むときは追随できないほどの差別化をはかる
- 弱者を攻撃するときは相手の模倣などで差別化を無効化する
一つひとつの局面に対して最適な戦略を取れるようになりたいですね。
弱者を攻撃するときは強者の戦略を使おう!
まとめ 弱者でも強者に勝てる!
いかがだったでしょうか。
さすがに弱者は強者に何の策もなく挑むと負けてしまいます。
しかし、適切な選択と集中をはかれば下剋上も可能です。
ランチェスター戦略は小手先のテクニックではなくかなり本質的な部分をついているので、この先もずっと役に立つ戦略だと思います。
なので、いまは自分に関係がないと思っていても、教養として本書を一度のぞいてみるというのもアリかもしれませんね。
ということで今回は以上になります。
それでは、また!
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